7月8日(日曜日)
奇しくも昨年と同じ日に交流会を開催することになりました。
毎回この勉強会のテーマを考えるのに苦労するのですが、今回は”ダイアログ”というテーマにしてみました。
Googleがかつて実施したアリストテレスプロジェクト。
組織として一番高い生産性を発揮するのは「心理的安全性」の保たれた組織だという結果がもたらされました。
企業組織というのは、常に議論。
自分の役割や役職を守るがための攻防戦。
これを言ったら馬鹿にされる。とか。
こんなこと言ったらこの場の雰囲気をぶち壊すだろうな。とか。
奴の言ってることはおかしいけど、役職が上だから黙っていよう。とか。
常に自分や自分が属する組織を守るためにうわべの言葉や、うその言葉、思いのない言葉。
そういうのが常に飛び交わされていた。
逆に心理的安全性が保たれた組織と言うのは、何を言ってもいい組織です。
お互いに信頼関係が出来ていて、いい結果をもたらすために自分の思いを伝える。
間違っていても構わない。いま自分が思うことを伝える。
他のメンバーはいったんそれを受け止め、自分の論調や文脈で伝えなおす。
何が正解かはない。正解のない世界で出来ることは全員が納得できる解をとことんまで探していく。
これがいわゆる対話の世界であり、その場は心理的安全性が保たれていると言っていい。
私は組織を出てしまいましたが、現在の組織について一番懲りないと思うのはこの点です。
あくまで組織内での地位確立に躍起になっている人たち。
顧客なんてみえてません。
彼らの頭や目に入っているのは、自分の保身。少なくともお客様の保身ではないでしょうね。
逆に対話をしようと思う人たちは組織の中でつぶされてしまいます。
いとも簡単に、上司の一言で。
「今はそういうことを言ってる場合じゃない」って。
また、組織づくりに関しては密度を高くしてはいけないと思います。
密度の高い組織は誰もが忖度してしまいます。
緩いつながりの中で自分の意見を言える場をたくさん作っていくことだと思います。
わたしはその場を作っていきたいと思い、交流会はそういう場の演出だと思って今回のテーマにしました。
しかし日本人は議論が好きなんですかね?
つい、それはおかしい!間違っている!という論調になったりしてしまいがちですね。
なにごとにおいても絶対的な正解はない、という世界に身を置くことが今後我々シニア世代には一番重要なことだと思います。
代表 中野敦志