予約は満員御礼だったのですが、ふたを開ければ、20名中8名が不参加でした。
これだけ不参加が多いとちょっときつい。
別枠で確保していた2名とゲストの方お2人にワークショップに混ざっていただき何とか様になりました。
当然、当日予定が変更になったり様々な事情で来れないことは仕方がないと思っています。
しかし、全く来る気がないのにエントリーだけしている人が居たとしたら、これはちょっとやめてもらいたい。
と、愚痴から入ってしまいました。
珍しいな、俺が愚痴を言うなんて。
さて、今日は「令和時代・これからのキャリア~キャリアを考えるワークショップ~」シリーズの3回目。
5月に開催した1回目のワークショップは、well-being(持続する幸福)をベースに、キャリアとは何か?という話。
そして、人のキャリアの8割が「予期しない偶然の出来事」というクルンボルツ博士のプランドハプンスタンス理論。
そして転機だけでなく、日常の選択を主体的に行うことが重要であるということを話させていただきました。
6月に開催した2回目のワークショップは、自分と向き合うをテーマに、強み、価値観、そして交流分析のカードソートを使ってご自身のコミュニケーションスタイルを明らかにしました。
そして今回は、
越境する意義をお伝えしたくて、プロボノを運営している団体「認定NPO法人・サービスグラント」で運営スタッフをされている槇野吉晃さんと、実際に多くのプロジェクトを経験されている澤坂謙吾さんをゲストに招いてお話をしていただきました。
キャリアプランで大切なことは、「環境を知る」「自分を知る」です。
そしてもっと大切なことは、「行動すること」だと思っています。
色んなことをインプットしても、なかなか行動に移せない。
机上の学習も大切ですが、私は経験学習が一番重要だと思っています。
まず、一歩。
プロボノは一番手っ取り早い方法です。
プロボノに参加すると、「やる」こと以外の選択肢がないからです。
初めましてのメンバーと価値観を共有しながら、自分の価値観を見出していく。
支援先であるNPO団体の課題解決を目標に、自分自身の役割を見定めて自律的に動く。
短期間で結果を出さなければならないため、考えるよりも動くことを重視される。
そして支援先であるNPOの方たちの熱い思いに触れながら、新しい分野の知識を得ることが出来る。
他にもまだまだ色んなメリットはあると考えます。
うまくいかないプロジェクトもあるかもしれませんが、それはそれで一つの大きな経験になると思います。
プロボノの活動は、利他主義であることがベースになっています。
だからこそ、グループの結束は固くなり、自分だけが突出して「いきりたい」という考えは出てこない。
グループへの帰属意識が高くなり、支援先への無償の愛で満たされていく。
そんな好循環は、ムーギーキム博士の「組織の成功循環」、関係の質の高まりを実感できると思います。
本来、企業の存在意義も利他主義です。
社会貢献を通じての利益獲得。
本来はそうあるべきなのに、なぜか「株主の利益優先」なんてわけのわからない資本主義構造にすり寄った企業論理がまかり通っています。
それでは、その企業で働く従業員の方の幸せや、関係性の質向上なんてのは望めません。
だから、プロボノや越境を経験して、ホームに戻っていったときに感じる喪失感、あるいは絶望感に近い感覚は誰しもが経験することでしょう。
私は、だからといってホームから逃げ出すことはしないと思っています。
越境先で経験したことを何らかの形でホームに還元しようとする行動が多くの人に見受けられます。
それが企業に対するエンゲージメントだと思います。
しかし、余りにも絶望することが多く、企業としての方向性や理念が見えない時には、去る可能性が出てきます。
大企業においてはなかなか一朝一夕にはいかないと思いますが、理念がしっかりしていて組織風土が出来ていればまだまだ従業員の心が腐ることはないと思います。
私自身も、自身の理念に沿って、今後も行動していきたいと思っています。
働くことで幸せが実感できる社会の実現。