一つの事をとことん極める人のことをスペシャリストと呼びます。
憧れますね。
イチロー選手。
宮大工の故・西岡常一氏。
奈良の写真家の故・入江泰吉氏。
先日ノーベル賞を受賞された本庶教授。などなどあげればきりがありませんが。
職人と言われる様な人たちですね。

それに対して、一つの事だけでは興味が続かない人。
いわゆる「飽き性」と呼ばれる人たち。
あちゃー、僕のことです(笑)
こういう人の事を「マルチポテンシャライト」と定義し、多くの分野で活躍できる人になれますよ。と言ってくれている人が居ます。
エイミー・ワプニックという女性です。

私は49歳ころからカメラに興味を持って、奈良巡りをしながら風景写真を撮って楽しんでいました。
凝りだすとしばらくはのめり込んでいきます。
しかしある一定のレベルまで来たら飽きてしまう。
同じようなことはゴルフでも、奈良検定でも、ギターでも、バンド活動でも、株でも、サイドビジネスでも、過去色々なことで同じようなことを繰り返していました。僕の場合、どれもモノにしていないですが(^^ゞ

「飽き性」と言われると、全人格を否定されるような気になります。
今でも私は、嫁さんからそう言われています。
今回の退職のきっかけとなった、キャリアコンサルタントについても、”きっといつか飽きてしまう” と思われています(笑)

しかし、キャリアコンサルタントという仕事は形の無い仕事です。
カメラだと写真を撮るという行為以外の選択肢はありません。
写真の出来栄えがすべてです。

しかし、キャリアコンサルタントという仕事はなんでもありなんですね。
カウンセリング、アセスメント、研修講師、ファシリテーター。
また、マルチポテンシャライトという考え方もキャリアについての一つの考え方、そして自分を知るためのツールでもあります。
ポジティブ心理学も、アドラーもコーチングもNLPもキャリア開発の一つの要素、ツールなんです。
組織論だって、組織開発だってキャリア構築に関わります。
企業理念や、ブランディング、企業の在り方なんかもキャリアコンサルタント領域だと思っています。
なので、私はマルチポテンシャライトにぴったりな仕事だと思います。

反論される方も多いと思いますが。
これは私個人の意見ですので、この定義についてはご笑納ください。

キャリアとは人のキャリアロールすべてに関わる事であり、その人の人生そのものにです。
会社での仕事、余暇、家族との関係、趣味、友人関係。
この幅広さがキャリアコンサルタントの魅力だと思います。
そして、そこに大きな可能性を感じて、これを一生の仕事としていこうと決めた根拠でもあります。

マルチポテンシャライトの特徴としては、
(1)アイデアを統合する力がある
(2)迅速な学習力がある
(3)適応力がある
これは、ポータブルスキルとか、イノベーションとか、パラレルキャリアとかにも通ずるものがあると思います。

私は23年間もシステム系の仕事を企業でしてきました。
この仕事を長い期間することが出来たのは、企業という枠に居たからなのかも知れません。
お金を稼ぐという大義名分のもとでしか続かないものもあると思います。
私は自分が稼いで家族を養うという時代に生きてきました。
転職は悪。嫁を働かせるのは男の恥。
なんだかその意地だけでこの仕事を長い時間費やしてやってきたのだと思います。

さて、本題に移りますが、これからの社会はこのマルチポテンシャライトが大変重宝される時代になると思っています。
一つの事を極めるスペシャリストは当然必要です。

これからはマネージメントという役割の重要性がどんどん下がり、管理業務自体は消滅すると思います。
管理は社員一人一人が自ら行い、目標設定は自身が作り、自分が選んだメンターと調整し、評価も自分自身とメンターが行う。
テレワーク自体はそもそもが管理業務自体を意味のないものとします。
性悪説に立ってテレワーク自体を否定すれば、自立的な人材は育ちません。
これからは、自立的な人材のみが生き残れる。
自立的な人材を作れる企業のみが生き残れる時代になると思います。

消滅する管理業務にとって代わるのがこのマルチポテンシャライトによるコーディネート、ファシリテートだと思います。
スペシャリストと組んでマルチポテンシャライトが行う創造活動こそがイノベーションを生むのだと思います。

どんな人がどういう組み合わせで仕事をしていくのか、とても興味があります。
これからは自分で仕事を創っていく人が重宝される時代だとよく書かれています。
それはつまり、マルチポテンシャライトの役割だと自分は思います。

私もこれからは、どんどんマルチポテンシャライトを磨こうと思っています。
飽き性なんかじゃないマルチポテンシャライトの世界へ。

代表 ・ 中野 敦志